備忘録2(びぼうろく2・冒険の書)

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スキルの書き方で迷うのを卒業する|ChatGPT・Gemini・Claudeのスキルの裏技

Anthropic公式ドキュメントは、スキルを作る最初の手順として、作業を1文で書き、良い結果の姿を書くよう案内しています。その1文が、そのままスキルの説明文になります。

多くの人は、スキルを作るには専門的な書き方を覚える必要があると考えています。実際、僕もそうでした。

でもChatGPT・Gemini・Claudeのヘルプとドキュメントを並べると、スキルの中身はどれも「名前・説明・手順」の3つの欄でできています。

この記事では、その3つの欄を4つの穴に分けたテンプレを1枚渡し、埋め方と、作ったスキルが呼ばれたかの確かめ方まで解説します。

「スキルってなんか難しそう」と感じて、画面を閉じる人も多いと思います。でも、この記事ではファイルを1度も開きません。

では、始めます。

第1章:スキルの中身は、どのAIでも名前・説明・手順の3つでできています

スキルは、毎回同じ説明をしている作業を、AIに覚えておいてもらう仕組みです。Anthropic公式ドキュメントは、作り方のページの最初にこう書いています。

まず、タスクと良い結果がどのようなものかを1文で書き出してください。その1文がスキルの説明(description)となり、残りの部分は指示(instructions)となります。

Claudeのスキルは、SKILL.md という1枚のテキストファイルに書きます。必須の欄は、名前(name)と説明(description)の2つです。その下に、手順を普通の文章で書きます。

ChatGPTも同じ形です。OpenAI公式のスキル作成ガイドには、スキルはオープンな規格の上に作られていて、SKILL.md には名前と説明が必須だと書かれています。

Geminiでは、スキルを画面から手で作ることもできます。Google公式ヘルプによると、その時に入れるのは、名前・何をするかの説明・従う手順の3つです。

3つのAIとも、スキルの中身は名前・説明・手順の3つの欄でそろっています。ここからは手順の欄を、どう動くかの手順と、出来上がりの形の2つに分けて解説します。

分ける理由は、Anthropic公式ドキュメントにあります。手順に入れるとよいものとして、手順そのものとは別に、入力と出力の例や形の決まりを挙げています。

第2章:テンプレは、4つの穴を埋めるだけで完成します

用意するのは、いつも使っているChatGPT・Gemini・Claudeのどれか1つと、毎回同じ説明をしている作業を1つだけです。

スキルに向くのは、同じ指示で何度も直している作業です。Anthropic公式ドキュメントも、そうした作業を候補に挙げています。

反対に、1回きりの作業はスキルにせず、会話でそのまま頼みます。

穴を先に決めておくと、何を書けばいいかで手が止まりません。たとえるなら、病院の問診票です。空欄が決まっていれば、書き漏れはそのまま空欄として目に入ります。

下は、4つの穴の中身を1つのスキルに変えるプロンプトです。

次の内容で、スキルを1つ作って保存してください。

①名前:(何をするかの動詞から始まる、英語の小文字とハイフンの名前)
②いつ使うか:
(何をするスキルかの1文)
(「〜と頼まれた時に使う」の形で、頼む時に使う言葉)
③手順:
(AIにやってほしい順に、1行に1つずつ)
(情報が足りない時の動き)
④出来上がりの形:(件数・長さ・見出し・並び順)
⑤やらないこと:(任意で、AIにしてほしくないこと)

( )の中を消して、自分の作業で埋めてください。

①名前Anthropic公式ドキュメントでは、名前に使えるのは英語の小文字・数字・ハイフンだけで、64文字までと決まっています。

Google公式ヘルプは、名前を何をするかの動詞から始め、「helper」のようなあいまいな語を避けるよう書いています。

②いつ使うかいつ使うかを書く説明文の欄です。ここで、そのスキルが呼ばれるかどうかが決まります。書き方は、第3章でくわしく解説します。

③手順1行に1つずつ、AIにやってほしい順に書きます。Google公式ヘルプは、1回分の結果ではなく、その種類の作業全体に向けて書くよう勧めています。

手順には、情報が足りない時の動きも入れておきます。Google公式ヘルプにも、足りない時にどうするかをはっきり書くよう案内があります。

たとえば「推測せずに、先に質問する」と1行書いておきます。

④出来上がりの形件数・長さ・見出しの並びを先に決めておきます。

Anthropic公式ドキュメントは、期待する出力の例を入れると、Claudeがそれに合わせられると書いています。

Google公式ヘルプも、形をそろえたいなら出力のひな形を入れるよう勧めています。

⑤やらないことこの欄は空けておいてもかまいません。「メモに無いことは書かない」のように、AIに越えてほしくない線を書く欄です。

お礼メールの下書きに変えるスキルの記入例です。

次の内容で、スキルを1つ作って保存してください。

①名前:draft-thank-you-email
②いつ使うか:
打ち合わせのメモから、相手へのお礼メールの下書きを作る
「お礼メール」「打ち合わせのあとのメール」「御礼」と頼まれた時に使う
③手順:
メモから、相手の名前、決まったこと、次にやることを抜き出す
お礼、決まったことの確認、次の予定の順に書く
相手の名前が分からない時は、推測せずに、書く前に質問する
④出来上がりの形:
件名1行と本文
本文は300字以内
最後に自分の名前を入れる場所を空けておく
⑤やらないこと:
メモに無い約束や日付を書き足さない
送信はせず、下書きだけを返す

②に「お礼メール」「御礼」のような、頼む時に出てきそうな言葉を並べているのがポイントです。次の章では、その理由を解説します。

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