前回の「序章」では、突然の脳梗塞発症から緊急入院までの経緯をお話ししました。 今回は、その入院生活の中で起きた、ある「運命的な出会い(盗み聞き)」についてのお話です。
私の「合同会社草生」としての資産形成、そのすべての始まりは、病室のカーテン越しに聞こえてきた23歳の若い看護師さんの言葉でした。
入院中、隣の会話から聞こえた「未来」
緊急搬送からそのまま入院生活が始まりました。 脳梗塞の処置は早かったものの、身体の自由は完全には利きません。 スマホを見るくらいしかやることがなく、白い天井を見上げながら、ただただ時間が過ぎるのを待っていました。将来への不安と、暇な時間。 そんな時、カーテン越しに看護師さんたちの休憩中の会話が聞こえてきたのです。声の主は、まだ23歳くらいの若い看護師さんでした。
「iDeCo」と「ダブルワーク」
彼女は同僚に向かって、こう言いました。
「病院の給料からiDeCo(イデコ)引かれてるんだけどさ、将来の夢のためにダブルワークもしてるんだよね」
その言葉が、私の耳に強烈に残りました。 51歳の私ではなく、23歳の彼女が、すでに老後のことを考えている?
「iDeCo? ダブルワーク?」
聞き慣れない、しかし無視できないキーワード。 私はすぐに、動く方の手でスマホを操作し、検索を始めました。
資金ロック金庫番「iDeCo」の正体
調べてみると、どうやらiDeCo(イデコ)というのは、単なる貯金ではないらしい。 「60歳まで引き出しができない、強力な資金ロック機能付きの金庫番」のようなものだと理解しました。
強制的に老後資金を作らされる制度。 しかし、それには大きな節税メリットがある。 23歳の若者がそれをやっているのに、51歳の私は何も知らず、何もやっていない。
背筋が凍る思いでした。
そして「NISA」との出会い
さらにスマホでの検索を続けていくうちに、もう一つの重要なキーワードにたどり着きました。
「NISA(ニーサ)」
ニュースで単語だけは聞いたことがありましたが、調べてみると制度が新しくなり、今や国民の資産形成の王道になっているというではありませんか。 非課税で、資産を雪だるま式に増やせる可能性がある箱。
病室のベッドの上で、私は痛感しました。 麻痺した手足を動かすための「身体のリハビリ」はもちろん必要です。 しかし、それと同じくらい、いやそれ以上に急務なのが……。
「お金のリハビリ」だ。
壊死しかけた脳細胞が、新しい知識を求めて活性化するのを感じました。 こうして、私の退院後の闘い――「徹底的な投資研究と資産形成」への道が決定づけられたのです。


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