「現在の与党という巨大なシステムは、いささか不要なファイルと、致命的な エラーを抱え込みすぎました」
男はグラスを傾けながら、薄く冷ややかな笑みを浮かべた。
「完全にクラッシュしてしまう前に、一度意図的に『電源を落としてやる』 必要があるのですよ。……ご安心を。クリーンインストールと再起動の準備は、我々が完璧に整えておきますゆえ」
「一度、野党に政権をとらせるということか。それでは我々が道化ではないか」
「無知な者たちに一度ハンドルを握らせ、国民に厳しい現実を味わわせる。それもまた、 真に国を導く者の宿命でございます」
男は恭しく頭を下げ、しかしその眼光は獲物を狙う鷹のように鋭かった。
「どうかご自身をピエロなどと卑下なさいますな。あなた様はただ安全な特等席にて、彼らの無様な喜劇を高みの見物と洒落込んでくださればよいのです」
しかし、この「OSとアプリの暗闘」には、実は16年前にプロトタイプとも言える 「 恐るべきベータ版テスト」が存在したのをご存知だろうか。
舞台は1993年。 当時、日本の政治システムは「自民党」という単一の老舗アプリだけで 38年間も稼働し続けていた。当時の総理は宮沢喜一。彼は英語もペラペラで知能指数も 極めて高い「超ハイスペックなレガシーコード」だったが、ユーザー(国民)のニーズからは完全に ズレており、システム全体が制度疲労(汚職や派閥闘争)を起こしていた。
そこに、内部から牙を剥いた一人の天才ハッカーがいた。小沢一郎である。
天才ハッカーによる「ゼロデイ攻撃(内閣不信任案)」
小沢は、この古びた「宮沢アプリ」を完全に破壊するため、システムの内部から致命的な バグ(内閣不信任案への賛成)を意図的に発生させた。 長年システムの中枢にいた彼だからこそ知る、最も脆いバックドアからのゼロデイ攻撃。これにより宮沢アプリは致命的なエラーを吐いて クラッシュし、自民党はついに下野(アンインストール)することになる。
そしてハッカー小沢は、自民党に代わる新しいアプリとして「非自民・非共産連立政権(細川内閣)」をリリースした。
しかし、システムエンジニアの目から見れば、この新アプリはあまりにも異常だった。 新生党、日本新党、社会党、公明党など、設計思想も開発言語も全く違う「8つのプログラム」を、ただテープでぐるぐる巻きにしただけの「フランケンシュタイン・アプリ」だったからだ。
このアプリに書き込まれていたコード(目的)はただ一つ。 「自民党ではないこと」。 それだけである。
大蔵省OSが仕掛けた「悪意のあるアップデート」
細川総理という「見た目が爽やかなUI」のおかげで、このフランケンシュタイン・アプリは国民から 熱狂的にダウンロードされ、支持率は70%を超えた。
しかし、ここで闇の中でほくそ笑んでいた真の権力者がいた。 国家の最深部(コア)を握る 「大蔵省OS(現在の財務省)」である。
大蔵省OSは、この新アプリの「異常なまでの人気の高さ」と「内部構造の脆さ」を冷酷に計算し 尽くしていた。そして、天才ハッカー・小沢一郎の耳元でこう囁いたのだ。 「これだけ支持率が高い今なら、あの自民党ですら導入できなかった『大型アップデート(大増税)』が実行できますよ」と。
そして深夜、細川総理の口から突如として「国民福祉税構想(消費税を3%から7%へ一気に引き上げる)」という悪夢のパッチが発表される。
アプリは自滅し、OSだけが生き残る
これは大蔵省OSが仕掛けた、完璧なトロイの木馬だった。 「増税」というヤバすぎるコードを流し込まれたフランケンシュタイン・アプリは、内部の社会党プログラムが猛反発して深刻なシステムエラーを起こし、わずか8ヶ月で自壊した。
OSの狙いは最初からこれだったのだ。 「人気の高い新しい使い捨てアプリ(細川政権)に、 国民が一番嫌がる『増税』という汚れ役をすべて押し付け、用が済んだらクラッシュさせること」。
(※もう一度言う。これは完全なフィクションだ。信じるか信じないかは、あなた次第である。)
*注意事項*大蔵省というのは財務省の省庁再編前の省。ブログの1993年は大蔵省です。
1993年7月ごろの時点での存在政党は、自由民主党、日本新党、新生党、公明党、民社党
日本社会党、さきがけ、日本共産党、あと小さな政党です。


コメント