自分は大丈夫と思わないこと
「脳梗塞からの資産形成記」番外編、最後のテーマは「横領の末路」と、それに巻き込まれた私が
体験した「異常な手荷物検査」のドタバタ劇です。
お金というものは、増やそうと焦れば詐欺に遭い、他人のものに手を出せば人生を棒に振ります。
今回は、後者の「お金に狂ってしまった人間の末路」を見届けるために足を運んだ裁判所で、なぜか
私自身が不審者扱いされてしまった悲劇をお届けします。
なぜ私は裁判所に向かったのか
誤解のないように最初にお伝えしますが、私が罪を犯して裁かれるわけではありません(笑)。
事の発端は、別のホテルの責任者がお金を使い込んで解雇されたことでした。さらに悪いことに、
その人物は使い込んだお金の返済を行わなかったため、ついにホテル側から訴えられ「民事裁判」へ
と発展してしまったのです。 私は会社からの指示で、その裁判の傍聴席に座ることになりました。
真面目に働いていれば、それなりの信用と資産を築けたはずです。しかし、ほんの少しの魔が差して「会社の金」に手を出せば、社会的な信用も未来もすべてを失います。同じ業界に身を置く人間と
して、非常に重く、考えさせられる業務命令でした。
……しかし、私にとっての「本当の試練」は、法廷の中ではなく、法廷の「入り口」に待ち受けていたのです。
第1の関門:謎の警備員とカッターナイフ
裁判所の入り口には、空港の搭乗口にあるような、厳重な金属探知機のセキュリティゲートがあり。
私自身は何もやましいことはないので、同僚と一緒に堂々とゲートをくぐりました。
「ピーーッ!」
けたたましい警告音が鳴り響きます。 すると、ゲートの脇からスッと1人の警備員が現れました。
しかし、警察官の制服でもなければ、よく見る大手警備会社の制服でもない、なんとも言えない
「謎の制服」を着ています。
「ポケットの中身を出してください」 言われてハッとしました。前日、職場で荷ほどき作業をして、
ポケットにカッターナイフを入れたままだったのです。裁判所に刃物。完全にアウトです。私は平謝りしながらカッターを預けました。
第2、第3の関門:増殖する警備員
カッターを出したからもう大丈夫。気を取り直して再度ゲートに向かいます。
「ピーーッ!!」
また鳴りました。すると今度は、奥の待機室(?)のような場所から、もう1人別の警備員が追加で登場しました。私1人に対して警備員2人体制です。 原因は、私が胸ポケットに入れていた「鉄製の名刺ケース」。ビジネスマンの必須アイテムですが、ゲートにとっては凶器の元です。これも預けます。
「次こそは!」と3回目のゲートイン。
「ピーーッ!!!」
なんと3回目の警告音。そして待機室からさらに1人の警備員が追加され、計3人に包囲される私。 原因がわかりません。ベルトのバックル? 靴の金具? 焦った私は、その場で上着を脱ぎ、さらにその下も脱ぎ……最終的に服を3枚も脱ぐハメになりました。
隅っこでの最終検査と、置いてけぼりの私
一緒に来た同僚は、最初の段階で涼しい顔をしてさっさとゲートを通過し、私のことなど見捨てて
法廷待機室へ向かってしまいました。
一方の私は、ゲートが1つしかないため、私の後ろには裁判所を訪れた人々の長蛇の列ができて大渋滞。 そして4回目のゲート通過に挑もうとした瞬間、ついに4人目の警備員が登場。 「もうここでは無理だ」と判断されたのか、私はフロアの隅っこへと連行され、そこでハンディタイプの探知機で全身をくまなく検査されるという、屈辱的かつ徹底的なチェックを受け、ようやく解放されました。
最後に待っていた「会長の秘密」
すっかり疲弊し、服を抱えながら傍聴前の待機室にたどり着くと、そこには会社の会長と専務の姿が
ありました。 到着が遅れた(原因は私ですが)ことで色々とお小言をいただき、ただでさえ小さく
なっていた私。
しかし、後になってこっそりと耳に入ってきた情報で、私の心は救われました。 「実は、会長もゲート通過に引っかかって止められていた」というのです。
横領という重いテーマの裁判でしたが、この出来事のおかげで、少しだけ私の心は安堵したのでした。
まとめ:「油断」が身を滅ぼす
詐欺の話でもお伝えしましたが、お金を使い込んでしまうのも、裁判所のゲートで服を3枚脱がされる
のも、すべては日常のほんの少しの「油断」からです。
資産を守るためには、甘い投資話に乗らないこと。他人のお金に手を出さないこと。 そして、裁判所に行くときは、ポケットのカッターと鉄製の名刺ケースを必ず置いていくこと。 皆様も、日々の生活に
おける「心のセキュリティゲート」の感度を高く保ち、大切な資産(と尊厳)を守り抜いてください。
【おまけの独り言:裁判所と国会の矛盾】 今回、厳格すぎる裁判所のゲートをくぐってふと思ったことがあります。それは「政治家、特に弁護士資格を持つ先生方って本当に弁護士なのか?」という疑問です。
野田氏の辻立ちや、鈴木宗男氏の箱乗りなどは実際に街で見たことがあり、彼らの「泥臭い政治への熱意」はわかります。しかし、法律のプロであるはずの弁護士政治家が、国会で重箱の隅をつついて議事を紛糾させ、パフォーマンスに終始する意図がどうしても理解できません。
末端の国民には金属探知機で服を3枚も脱がせて厳格にルールを守らせるのに、法律を作る国会で、法律のプロたちが一番秩序を乱している。なんとも皮肉な話です。私たち国民も、彼らのパフォーマンスという「詐欺」に騙されないよう、しっかり監視の目を光らせていきたいものです。


コメント